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2006年12月20日

 はてな機能に関する考察をちょっとこのエントリーを含むはてなブックマーク

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しっぽのブログ: はてなブックマークの話とか
しっぽのブログ: 全体のロングテールと、ロングテール内の未解析ヘッド。はてな関係のシステムについて少し。
とかでうにゃうにゃ言っていた事に関して、匿名はてなで面白い記事を見つけたので。

GIGAZINE問題っていうのがはてブでは結構あって、
どういうことかというと、GIGAZINEが更新を始めるとあっというまにホットエントリーがGIGAZINEで埋まってしまうという問題で、記事の良し悪しに関わらず、GIGAZINE含めた大手サイトの記事は他の記事よりも圧倒的にブクマされるのはどうよ?とかいう話でして。

GIGAZINEウォッチャー - はてな匿名ダイアリー

で、この上で紹介されたはてぶが、GIGAZINEの全ての記事を紹介しているのに笑った。
これGIGAZINEのインデックスじゃん!っていうw
この人はこういうサイトもやっているらしい。
無重力遊泳する犬 [動画.jp]
すごい!(タイトル下参照)
(いやこれGIGAZINEの中の人だって説明されたら納得しちゃうけど)

それで、その下のが予告GIGAZINEなんだけど、これがあることが意味するのは、それなりの翻訳技術がある人とこのGIGAZINE予報師が手を組むと、GIGAZINEが作れちゃうということ。

でも、おそらくそれでも、はてブでは今のGIGAZINEほどにはユーザー集まらないという予想が立つ。
つまり、GIGAZINEほどのことをやってもGIGAZINEにはもう誰もなれないんじゃないかと。
Web2.0においてというよりは、インターネットという性質において望ましいことは記事を書くメディアではなく、記事の内容そのものが大きく評価されるべきなのだけど、実際のところ、どのサイトで紹介されているかが(本来の価値よりも)大きく評価される傾向にはある。
これは現実の、例えば市場において、情報が瞬時に伝わらないことが原因で理想的な需要と供給の形にならない現象に似ている。

この現象は、まあそれ自体は仕方ないって言えば仕方ないんだけども、一番僕が気にしているのは結局のところ強いのはコンテンツじゃなくて中間産業であって、コンテンツを作る側はあまり得をしないんだなぁというとこ。
ブログの分類の仕方は何種類かあるけど、末端か中心部分にいるかで分類すれば、面白いサイトを集める収集形のニュースサイトと、本人が文章や絵とかのコンテンツを提供する側と分けたときに、結局ニュースサイトが強いじゃない?っていう。
いやそんなもの世の常であって、社会を見れば電通があれだけ幅をきかせてるのを見ただけで、もうそんなもんなんだろうけど。
せっかくインターネットという、個人がそれぞれに、その身分に関わり無く意見を言うことができる、活動ができる場が生まれたのに、結局行き着く先が実際の社会のシステムと似たようなところだというのはつまらない話だ。

逆に考えるんだ、な発想

各人に最適化された情報を自動的に提供する方法はあるのか? - はてな匿名ダイアリー

一つ思ったのは、「(ブログの)記事ではなく、(ブログ主)本人にタグを付けられないか」ということです。

要は、タグを外部評価として利用し、その外部評価を本人の情報収集の手段として利用するということです。

おおお、面白い。
僕は今まで、どうやったら大手サイトの固定評価と、一般の格差が無くなり、記事単体で評価されるようになるか、ということばかり考えていたけども、これは逆の発想だね。
あえてそのサイトとか作者にタグをくっつけて、その作者ごとに値を持たせてしまおうというもの。
はてブ連動よりも、アンテナ連動がいいと思うよ。あれもサイトの監視だし。

これだけだとちょっと弱いので、その作者ごとのホットさというか、上昇率が出ると面白い。
例えばGIGAZINEなんかは常にみんなが知っているわけだから最初はどかん!とタグがくっついて、後はあまり変わらない。
逆に一般の無名の人が面白い記事を書いたりなんかすると、0から急に上がるわけだから、
「おお、なんか新しい人が面白いものを書いた(作った)らしいぞ」
っていう感じに注目されるようになるよね。
他に別の分野で既に有名な人が、新しいジャンルについても手を出した時にも反応すると面白い。

これって、単純に「どうやったら良い記事を見つけられるか」だけではなく、これがあることで「無名の自分でも面白い記事を書けば読まれる」という動機付けにも効果があると思う。
連続して良記事を書く気力にもなるしね。