以前こういうアンケートを見てびっくりした覚えがある。凄い質問をするなぁと。
ある意味誘導尋問って言うか、書いた側もわからないで書いてるのか。
多分書いた人の頭の中では、このアンケートに「はい」って答えれば「そうですよね?ですから○○差別は是正しないといけませんよね?」ってことになるし、「いいえ」って答えれば「じゃあ○○を差別するのが正しいことだとあなたは主張するんですね?」という回答を持っているんだろうなぁと思うけど。
丁度はてなでも差別の話題がホットのようなので、しばらく前に書いてお蔵入りになっていたこのエントリーが丁度合致するので掘り出してみる。
(ホットな記事ってのは
顔を憎んで鼻を切れば、唇も消える: 差別とはすべからく人を対象としたものである/性差別の構造/売春は悪ではない/追記あり
顔を憎んで鼻を切れば、唇も消える: 道徳や倫理や社会秩序を重んじるのならば、本来なにより憎むべきは差別ではないのか
ここら辺ね)
僕らは普通、社会にあるいくつもの区別について、事実に反しているから、いけないよねってことを差別と呼んでいる。
悪い区別が差別なのだ。
だから差別はいけないことだと思いますかなんて、意味不明な質問になる。
悪いことは悪いことですか?って聞いてるみたいなもの。
重要なのはそこじゃなくて、何が差別か?ということだよね。
差別は悪い。はいそうです。で、
何が差別になるんでしょうか?
そこが議論されるべきなのだ。
外国人を日本語が怪しいからといって雇わないのは差別ですか?とか
オリンピックで男女別に走るのは差別ですか?とか
感染病患者を隔離するのは差別ですか?とかさ。