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2007年01月26日

 子供の話でおけぐわさんに返信このエントリーを含むはてなブックマーク

昨日のエントリ、自分でも主軸がブレがちな問題だったというのもありますし
どうも読み違う人が多いなら、僕の文章が悪かったということに他ならないので、それは僕が悪かったと思います。
読み返してもコメントと補足で言ってることが違うようなところが見られるような気もします・・・。

そんなわけで、自分でも整理しつつ
おけぐわさんにエントリを書いてまでいただいたので、返したいと思います。

おけぐわの日記

(全体に関係するため引用省略)
なんにしても相手の態度関係なく問題間違ったら恥ずかしいと思うので、別に恥ずかしい理由を考える必要は無いと思うんですが、そこって重要だったのでしょうか?
個人的には(b)が一番多いと思うんですけど、補足がさらに勘違いされてしまった良くないパターンなのでしょうか・・・。
子供の殆どは恥ずかしいと思っていると思いますよ。

でも僕が言いたいのは、
子供が「相手がおかしいんだ」と思っているのか
「自分は馬鹿じゃないんだ」と思っているのかによって
全然意味は変わってくるので、今回の問題はそこなんではないかと。
プライドを回復しようとしているかどうかではなく、どうやって回復しようとしているかどうかの問題です。

例えばみやきちさんは
「こんな表現を使うやつの方がおかしいんだ! おかしい奴を見下せ!」
と小学生が思っていると考えていると書いています。(「叱る」とも書いています)
「あなたたちが馬鹿である」と主張するのであれば相手を不当に卑下することであり、よろしくないわけですよね。
しかし、子供が「私たちは馬鹿ではない」と主張するならそれはまさに事実で(知らんのは解けんもんね)問題ない主張だと思うんですよ。
で、ここで小学生が言ってるのは
「そんな言い方誰もしないよ!」
であって、この場合の主語「誰も」は、みやきちさんも分かっておられるように「We」なんですよね。

つまり
「僕らはそんなことは知らない」
と言っているわけです。
これを
「あなたが(大人が)おかしい」(もしくは「使わない僕らのほうが正しい」)
と言っていると取ってしまうというのは、いかんせん理論に飛躍があると思うんですけどどうでしょう?

floatとintの話にしてみれば、ププスーってのは冗談交じりに書いたもので、これを本気で真面目に考えてしまったのであれば申し訳ないのですがw
例えばあなたがこの問題を間違って「そんなこと一般人は知らないよ」と言ったら
「一般人である私は知らなくて当然である」と言いたいのであって、「そんなことを知ってる人間(PG)はおかしい奴だ」と主張しているのではないですよね?
まあ人によっては心の中で思ってるかもしれませんが、少なくとも言っているわけじゃないですよね?
それを
「ふうん、あなたはそうやって相手を見下すことでプライドを維持してるんだ」
とか言われたらどう思いますか?

・・・と言えば分かりやすいんでしょうかね。

同じようなことを重ねますが
みやきちさんの言う
>「みんな」と同じなんだから、きっと自分の方が正しいんだ。
っていうのと、僕が思う
「みんな間違ってるから、間違うのは仕方ないんだ」
って言うのは、似ているようで全然意味が違うわけじゃないですか?
みやきちさんの方は、大人と子供(もしくはWeとYou)を区分して、子供の集合のほうが正しいって言ってるわけで、「その言葉を使わないほうが正しい」っていう主張ですよね。
僕のほうは自分そのもののみについて言っているわけで「その言葉遣いを知らないのは仕方ない」って主張になるわけです。
前者は間違ってるけど、後者は事実じゃないですか?


あ、ちなみに
「ほら見て、みんな解けない問題だよ。誰も知らない答えだったよ」
というのを、子供が恥ずかしいと思ったから誇張したと捕らえられたようですが
個人的には「本当にみんな知らなかった」と言いたい表現のつもりでした。

コメント

1169   投稿者: yellowbell (2007年01月27日 11:33)

はじめまして。横槍のようになる失礼をお赦しください。

シンプルに考えて、このもともとの問題には明快な正解があり、子供はそれを間違ったんですよね。
そして、間違えたのが当然だと嘯いたわけで、それはひとえに「子供に『教わっている』という謙虚さがない」ということじゃないでしょうか。

国語の問題であるがゆえに、先生も生徒も論者のみなさんも「常識の問題」と混乱して、「そんなのは(彼らにとって)常識じゃない」という「常識の闘争」になってしまっているように見えます。

生徒には「僕らが知らないことだから、教わっているのだ」という謙譲が、先生には「この子らは何も知らないから教えているのだ」という慈愛が欠けている(あるいは伝わっていない)がゆえのコミュニケーション不全の問題だと私は思いました。
だから、「生徒たちが知っていて当然か否かという話」はさして重要ではなく、その生徒が間違いに開き直った態度が妥当かどうかという一点がただひとつの論点であると思います。

「学校とは、生徒にとってときに理不尽であるべきだ」と考える私は、いまや学校封建時代の遺物なのかもしれませんが。
そういう見方をするとこの話題は、この生徒の言動を借りた、読み手にとっての「学校封建主義リトマス試験紙」なのかもしれませんね。

1170   投稿者: trickstar_os (2007年01月27日 16:12)

少し整理しましょう。
出題者と回答者の関係から考えるという切り口で見てみます。

1.学校の先生と生徒の場合
学校教育では、授業で学んだ内容の理解度をテストによって測るというのが一般的だと思います。
テストの内容は授業で既に学んだことであり、回答者がまったく知らないということはないはずの問題しかでないでしょう。
もし、回答者が学んだことがない内容が出題されたなら、それは出題者のミスということになります。

# しっぽさんが考えてらっしゃるのは、このケースではないでしょうか。

2.塾や私立入試など
塾・私立入試などの問題は、当然復習だけではありません。回答者が初めて目にするような問題がたくさんあるでしょう。(是非はともかく、理解度ではなく)学力(適切な言葉ではない)を測るためには必要なのでしょう。

みやきちさんのエントリには、
>塾でこういう問題を小学生にやらせてみる
とありますから、みやきちさんはこのケースですね。

というわけで、噛み合ってないのはこの辺りかなーと思った次第です。

1171   投稿者: しっぽ ◆fdGP2uSVfg (2007年01月27日 17:03)

本気で頭いたくなってきた・・・

1172   投稿者: しっぽ ◆fdGP2uSVfg (2007年01月27日 17:25)

自分の考えをまとめるよりも、人と自分の理解の差分を考えるほうがずーっと頭を使って疲れますね・・・。
難しいことです。

>>1168
謙虚さという、結構主観的な概念については僕は客観的に語れる自身がまったくないので、言及は避けます。
何を持ってして適正な謙虚が決定されるかは疑問のあるところですし
過去の子供と今の子供にどれだけ謙虚さの差があるかについて明確なデータも知りません。

さて、それとは別に論点が1つと言われるのは聊か強引に思えます。
例えば相手が、この問題はAとBという理由からCである、と言った場合、結論Cに対して反論するのも結構でしょうが、根拠にしているAとBについて、もし疑問や反論を感じればそれを指摘しても良いのではと思います。
相手側の結論がCなのであるから、Cにしか反論を認めない、ということは無いと思われますし、AやBに言及したからCにも言及しなければならない、といったことも無いはずです。

今回の場合、結論が子供の態度が悪いとか、学ぶ姿勢だとか、自己正当化は良くない、という話なのかもしれません。
しかし、私は相手側で語られている、子供の発言の意味のとり方について違うと思ったわけで、それを指摘したわけです。

その際に、「子供はこういうことを言っているのでは?」ということを言っているわけで、
例えば
「子供が学ばないことが正しい」とか「子供の態度は相応しい」とか「先生は知らない問題を出してはいけない」とか「みんなが知らなければ知らなくていい」とか
そういうことはこれらのエントリーで語っていないわけですよね。

ところが何故かこのエントリーを読んで
「子供に甘い」とか「いや子供の態度は問題だろ」とか「知らない問題も出ることがあるに決まってるだろ」とか「みんなが知らないを免罪符にするな」とか
僕の言っていないことに反論してくる人が後を経たず、流石に閉口してしまっています。

誰か僕と「子供は何を言いたかったのか」について議論してくださる人はいないのでしょうか・・・。

>>1170
問題が正当かどうかというのは関係ないと思います。
別に知らない問題を先生が出してもいいんじゃないでしょうかね?
ただ、そのとき子供が不当に思って文句を言ったのでは?という子供の気持ちを推理した記事であって
本当に不当なのかどうなのかなんて知りませんよー。
教育の方針の問題じゃないでしょうかね。

1174   投稿者: yellowbell (2007年01月27日 18:44)

反論のように読めていましたら、私の文章が一方的すぎたのかもしれません。
お詫びします。

しっぽさんの主張は理解しているつもりです。
子供のセリフを責める前に、その子のセリフのバックボーンをしっかりと慮ってやる必要があるよねというのはその通りだと思います。

私のように、そのシンプルなご主張を踏み台にして、価値観のギャップについてまで拡張した上で感想文を書くのはたしかにご迷惑なことですね。
申し訳ありませんでした。

1175   投稿者: trickstar_os (2007年01月27日 19:07)

>>1172
> 問題が正当かどうかというのは関係ないと思います。
あれれ、関係ないんですか……

> 別に知らない問題を先生が出してもいいんじゃないでしょうかね?
うーん、言葉足らずでした。例えば歴史の問題で教科書にも資料集にも載っていないことを問題にしたような(特殊な)ケースを想定していまして、その場合は出題ミスだろうという話です。一般的に教えていない問題を出すことの是非について話しているわけではありません。まあ、この辺りは枝葉末節です。

> ただ、そのとき子供が不当に思って文句を言ったのでは?という子供の気持ちを推理した記事であって
> 本当に不当なのかどうなのかなんて知りませんよー。
> 教育の方針の問題じゃないでしょうかね。

「そんな言い方誰もしない」と主張することは、一般的使われていないと主張することと同じですよね。その子供がそれを主張する根拠はなんでしょうか?私には、その子供が自分の経験の中で聞いたことがないということだけを根拠にしているとしか思えません。このときその子供が、テストで間違えたその表現が、一般的使われているかどうかを知っているとは思えないですよね。

というわけで、自分の世界での話を一般論にすり替えてしまうことは注意すべきかなと思う次第です。

(しっぽさんの考えと噛み合っていなかったので)蛇足ですが、
しっかり勉強してテストに臨んだのに、試験範囲外から出題されたら「誰もしらない」という主張の根拠があるので、その問題は無効になるべきですよね。そういう話かと思ってました……。

1177   投稿者: 周回遅れ (2007年01月27日 22:21)

> 「子供は何を言いたかったのか」

ってところだけ見たとすると、問題の正解がわからなかった自分が悔しくて、悔し紛れに「誰も言ってない」って言い訳しちゃったってだけ、ですよね?

以下は余談ですが。
それをふまえた上で子供に想像させることが必要。
自分の認識できる世界だけを見るんじゃなくて、自分の知らない何かが有るんじゃないかと常に自問自答することが大事なんですよね。
これは子供だからこそ持っていてほしい考え方であるし、大人はそれに気づかせてあげるべきだと思う。
(ってか、件の先生もその辺の事はキッチリ理解してるみたいですけどねー)

1179   投稿者: しっぽ ◆fdGP2uSVfg (2007年01月28日 12:11)

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(サーバーが見つかりませんの表示になることがありますが、
正しく投稿されてることが多いです。
落ち着いて確認してみてください。)

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