僕は最初こそ、
「うーんmixiでラジオ？
なんか操作わかりにくっ！、っていうかなんでマイリスト反映されないん？
（後で分かったが、反映は一晩ほどかかるみたいだ）
洋楽ばっか出まくるし、あーもう、わけわからん、所詮mixiか。」
とか思ってたんだけど、ごめん、間違ってた。
（でも、相変わらずあまり登録もしていない洋楽が流れるのはよくわからない。数が単純に多いのかな）

まあ嗜好が反映されるっていう機能は、確かに凄いけど、それは別に他の誰かも考えていたことだね。
単純にそれができるデータベースを獲得できるのがmixiくらいしかいなかったってことだけど。
（ニコニコでもできそうだけど、まあ権利者と仲よくなさそうだし、オリジナル路線が強いし）
重要なのは、mixiがいかにしてメジャー曲を無料で放送できているかっていうこと。
資金的な力は、ある。でもそれだけじゃこのラジオは広告運営だけでは難しい。
ネット配信に及び腰な、日本の企業のおっさんたちに、比較的安い値段で交渉し、納得させなければならない。

それはユーザーに好きなときに繰り返し聞かせないという徹底した取り組みで実現しているんじゃないかなと僕は見るのです。
mixi Radioでは、「マイ・ラジオ」「人気アーティストラジオ」「シャッフル・ラジオ（ソングリスト）」というものがあり、このうち「マイ・ラジオ」「人気アーティストラジオ」はmixiのサーバーが何を再生するのか決定し、「シャッフル・ラジオ」ではユーザーがある程度選べるものの、フルサイズでは聞かせてくれない。
しかも、「シャッフル・ラジオ」ではかなりの数の曲を登録していなければ再生してくれない。
１曲だけ登録してそれだけ聴きたい、というのはできない。
しかも、スキップは５回までしかできないのだ。
（もっとも、リロードすることでこの回数は初期化できる。ただし、そのたびに広告を見るのが対価になるが）

つまり、好きな傾向の曲は提供する。
だけど、好きな曲は提供してはくれないのだ。

これが凄い。
好きな傾向の曲さえ流れていれば、とりあえず作業用BGMとしては成り立つし、なんかいい曲無いかな～？というユーザーの要望にも答えられる。
ラジオだし、それでいい。
それで、好きな曲を提供しないというのは、例えば「さっき流れたあの曲をもう一度聴きたいなー」と思ったら買うか、運良くもう一度聴けるまで待ってください、ということ。
人が音楽を買うっていうのは、単純にそれを聴きたいからじゃなくて、所持したい、何度も聴きたい、好きなときに聴きたい、カラオケのために覚えたい、からなんだよね。
つまり、mixiRadioは無料で提供しつつも購買意欲をあまり削っていない。
それでいて、ユーザーの好きな曲をどんどん覚えて反映していく、曲の履歴が分かる、といったことは既存のラジオより優れている。
ユーザーのニーズと、権利者の懸念を上手く把握して、その折衷案を作り、技術力で実現したものだと言える。

それと、２次的な凄いことだけど、このmixiミュージック、自分の聞ける曲に関わるだけあって好きな曲と好きなアーティストの登録はすっごい真面目になる。
ということは、オリコンなんかより確実に正確な人気曲のランキングができる気がする。
これも何か新しい動きに繋がるんじゃないかな。

あと、mixiの開発者さんお忙しいところすいませんが
jp.mixi.music.player.skins.default.ParticleFlyBitmapのmove()メソッドにて
中身がnullかどうか確認してからメソッド叩いてください。
多分通信状況か曲の種類によってたまーにここの変数がnullになっていて
デバッグ用Playerがエラーをポップアップしてきて困ります。