ある男の子と会話をしていた時に、「将来何を目指しているの?目標とか、夢とかあるのかな?」と聞いたところ...「僕は、Googleに会社を高く売ることを考えています。」...私は、「んっ、それはどんな会社でどのような技術や、どのようなサービスを提供する会社を創るの?」と聞いたところ、その学生さんは「それが見つかればいいんですけれどね、今は何も思いつきません。」という言葉に私は...久しぶりに、キレたっ
3歳の子供が、電車の運転士になりたい、宇宙飛行士になりたい、お医者さんになりたい、って言っている中に、一人だけ ”僕は金持ちになりたい”って子供がいたらどう思う?かっこ悪くないか? おいおい、少しはマトモな夢をもてよ!!!
うーん?すっごい違和感、なんか色々。
とりあえずこの子の空気読めなさはガチだけど、緊張してたのかな。
この場合の「キレた」に対して想定できる解釈は僕的に2通りあって
・んな年になってそんなノープランなプランを語るとは許せん!
・企業売買が夢とは許せん!
という感じかと思いまする。
で、まあ前者はわかるのです。
なーんの絵も描かずに「漫画家になって一発当ててぇ~」とか言ってる学生みたいな感じじゃない?違うか。
それにしてもそんなにキレることかいな?という感じもするケド。
で、なんかその後の文章見てみると、どうも後者もしくは前者と後者の合成っぽいのですよ。
僕には後者がわからないのです。
漫画家繋がりの話だと、例えばその昔、漫画家なんていう職業は「なるもんじゃない」ものであって「恥ずかしい」「格好悪い」夢だった時代があったのですよ。らしいのですよ。ソース手塚治ドキュメンタリー。
今は企業買収が恥ずかしい夢なのかもしれないけど、将来的にそれがずーっと続く価値観なのか分からない。
だからこの段階でその夢は恥ずかしいだとか格好悪いだとか、オトナが一方的に批評できるものなんだろうか?
しかも相手は「Googleに会社を高く売る」と言ってるわけで「金が欲しい」って言ったわけじゃない。
少なくとも「Googleに会社を高く売る」は夢見がちなM&A妄想をするワカイコ(そうそういないだろうけどw)にとっては最高評価に位置する結果であると思う。
実際企業売買やっててGoogleに会社を高く売ったならそりゃもう、名誉なことなんじゃないかな?
あのGoogleの気づかない会社の価値を先取りしたのだから。
野球選手になりたいって思ってるコドモが「メジャーリーグで億ドル契約の選手になりたい!」って言ったら「金か!おまえの夢は金か!」ってキレるオトナはいない。(、、いないよね?)
なるほど確かに「将来の夢の中に契約とかドルとかいう単語を入れると、その響きだけで変な連想して怒り出す人もいるから『メジャーリーグでイチローを超える選手になる』とか言うといいよ」っていうアドバイスはその子の世渡りのタメになるよね。
でもフツウのオトナなら、その子が金が欲しいって言ったわけじゃなくて、夢の目標地点としてニュースとかで言われるその職業の最高評価を口にしてみただけだってことくらい分かってもいいものだ。
で、その下にある別の話も気になったんだけど
質問の時間に....一人の子が教壇に近づいてきて、提案があります...「んっ、なんだい?」「僕は、やりたい事があるのだけど、実は買いたいものがあるのだけど...」「それで」「だから、お金をください。」って言われてガーンっと頭を殴られたような気になったことがあるのだけれど
これってアスペルガー症候群の子供特有の状況が読めてない反応じゃないのかな?と思ったんだけど。
いやあ、その状況や授業内容やその子の様子見てない僕が適当なこと言ってもなんだけど、可能性としてありえるし疑うべきじゃないかな。
少なくともその後に書かれている
そんな風に頑張ってしまうヤツは、むしろかっこ悪いと思われる
という話に照らし合わせれば、この質問をしてきた子供は「頑張っちゃってかっこ悪いと思われる」子供の可能性が高いですよ。
授業後にこんな質問してきちゃう子供って、少なくとも周囲を気にして、合わせて、世間を渡っていける人間ではないじゃないですか。
「やりたい事がある」と提案してる時点で何か夢があるっぽいし、それが嘘で教師を騙すつもりがある要領のある子供が、そう言って本気でお金がもらえると思っていることとは矛盾するじゃない。
この子供は親からお金を貰いすぎて金銭感覚が麻痺しているとか?それなんて漫画設定?ってかそれじゃ普通に買えてるわけだしー。
昔からコドモオトナ関係の話を見るたびに思うのだけど、コドモがオトナ(特に頭いい人!)に理解不能なことを口走ったときに金とか売るとか楽とかいう単語に気を取られて
「こいつは金が欲しいのか!楽をしたいのか!努力したくないのか!これが世に聞く拝金主義で自堕落な最近の若者か!!」
とかいう考えも、まあ、可能性としては無くもないことだけど、それが唯一の理由だと考えてほしくないなーと思うわけです。
ハテぶ巡りしてみて
REVの日記 @はてな - 十分に発達した到達目標と、十分に発達した行動目標は、結局どちらも通貨で表現されるので区別がつかない
俺ボーカル。ギタードラムベース募集なバンド作りや、俺企画。シナリオ原画音楽募集の同人ゲーム作りの話を思い出した。
この表現はいいw
漫画家になりたい学生の話なんかよりこれを出せばよかった
ビジョンのない若者は無価値ですか。
壮大にしょんぼりしてる人を発見してしまった。
いいじゃないですか、そのおっさんのものじゃない自分の人生だもの。
コメント
1746 投稿者: BlogPetの麦茶 (2007年08月05日 08:44)
きのうは切断したかったの♪
でも、きのう麦茶が、削除しなかったよ。
1747 投稿者: natyu (2007年08月05日 23:43)
>『googleに会社を高く買わせたい~』の所ですが、
3歳児の夢の例えも含めて読むと
「節子!それは夢でも目標でもない、一つの結果や。」
って事言いたそう?
(メジャーで億ドル選手と同じですよね)
でもそれだと久しぶりにキレそうになるのと
どう繋がるのか…orz
ただ、『会社を売る』って事はその当事者にとってどういう物なんでしょ?
例えば提携とか合併とか。
ドラマとかだと経営を立て直す為の苦肉の策、
っていうイメージがあるんですが…
少なくとも頭が尻尾になる様な話ですし(そんな四字熟語があったような…)
とりあえず簡単に言えることじゃ無いと思うんです・・・
それに、会社って一人でやってるのより多人数の方が割合が多いでしょうし。
あと、男の子(3)の『金持ちになりたい』は
女の子の『お嫁さんになりたい』に似てる気がするw
1748 投稿者: drillhanz (2007年08月07日 17:16)
>ビジョンのない若者は無価値ですか
それは反語です。
1837 投稿者: かるた (2007年09月03日 02:00)
あまり難しい事は考えられないけれど
『Googleに会社を売りたい』
も
『野球選手になりたい』
も、どちらも子供が描く『夢』な訳で。
言葉としての表現が違うだけなのに、
大人が否定的だったり肯定的だったり、偏って欲しくはないなぁ…と思ったり。
実現は別としても思想としては自由であるからこその『夢』のはずなのにね。
大人の思想で勝手にカテゴライズされる子供カワイソス…
(´・ω・`)