事件の実証そのものは
【ニュース速報】民主党が公表したメールに不審な誤字　2ちゃんねる旅行記
404 Blog Not Found:「堀江メール」の真贋鑑定
この２つを見ればいいでしょうか。
前者がフォントの問題、後者が文面の問題を中心に扱っています。

断っておきますがこの２つの記事は古いものです！
ですから内容には相当の間違いがあるかもしれませんし（特に前者）、
作者がそれを別の記事で訂正している可能性があります。
むしろ間違っている過去の記事を恥ずかしいからといって証拠隠滅しない作者に拍手と言いたいところです。

それで、ですが、
この前者のフォントの問題が、結局ただのゆがみや低解像だったのではないか？という
意見を述べているブログがあるわけですね。
児童小銃 .456 - 2ちゃんねるの調査力?
圏外からのひとこと　避難所 - 堀→掘疑惑は大ハズレ？

フォントの問題はただのゆがみとかで、そう見えるというだけのものだったのです。
堀の字のでっぱり程度で検証するのは大変危うい方法ですよね。
テレビで高解像度の画像が公開されたから良かったものの
そうでなければ２ちゃんねらはガセネタを元に暴走する民主党とまったく同じになったわけです。

ちなみにメールの真偽については嘘っぽいとは思っています。
ヘッダとか変だしね。
ですが今回言いたいのはメールが本物かどうかとか、そういうことではありません。
児童小銃 .456 - 2ちゃんねるの調査力?を見るとかなり感情的な批判コメントが書き込まれているのが分かります。
また、２ちゃんねるでこのような検証批判発言をしている人を「工作員」と呼んでいたようで。
ちょうど韓国で言う親日・非国民ですね。
意見の審議や理論の正しさではなく、何を主張しているかを批判対象にする体制なのです。
のまネコ騒動の時もそうでしたが、２ちゃんねるの自己検証性能はここ最近ぐーっと落ち込んでいます。（それとも昔からかな？）
それは２ちゃんねらの検証作業等の功績の過信と
マスコミの嘘を知ってしまったことによって過度にインターネットを信じるようになってしまった人間が原因ではないでしょうか。

よく、多くの情報があれば正しい情報が生き残るという理論を唱える人がいますが
多くの情報があれば流れに乗り易い、自分たちに有利な情報だけが残るのです。
今回で言えば、「検証で嘘と発覚！２ちゃんねらすげー！」という感情が
のまネコ騒動で言えば「何か知らないがAVEXがムカつく！思い知らせてやれ！」という流れが、
事の真偽を確かめることを失わせ、本当にその検証正しいの？という意見を
「せっかく凄い２ちゃんねるに水を刺す奴だ」と押さえ込む結果になったのです。
（のまネコ騒動はわた氏の日記が偽装され俗に言う一部の人間がそれを完全に信じていました）

本当に意味のある検証作業は、検証された中から根拠の高いもののみを選び出す作業が必要です。
今回のこの検証は、ヘッダの問題などなかなか信憑性が高い検証があるものの（404 Blog Not Found:「堀江メール」の真贋鑑定にあるような内容です）、そうでない検証が大量に混じり、それらを薄めてしまっていました。
本当に事実を求めるのであれば、まず自分たちが出した意見を疑い、精度を高め、
自分たちに批判的な意見を出す人間を、「何を主張しているから」とか「こいつの出身はこうだ」とか「工作員だ」とか言わずに、その批判に対する正当な批判を返すべきなのです。

少なくとも検証作業の手伝いを何もしないで
批判意見を無闇に追い払うだけで「俺たち２ちゃんねらー（ここをニュー速にしてもvipperにしても可）の力すげー」とか思っている人は
もーちょっと自分が何をしてきたか考えたほうがいいと思います。
２ちゃんねら全員の検証じゃなくて数人の頭のいい人の検証なわけで、
俺らの仲間が！と思っていい気分になるのはいいけど、あなたは何もしていないことはちゃんと認識しておいたほうがいいんじゃないでしょうか。
むしろ邪魔してない？ってね。

p.s.
結果論でこんなことを論じる自分にも、当然何の功績もありません。
功績があるとすれば、かなり早いタイミングから２ちゃんねるの検証に疑問を持ち、逆検証を行った
児童小銃 .456 - 2ちゃんねるの調査力?
のブログが称えられるべきでしょうね。
これは例えどちらが正しかったとしても、です。