何を作るか?

多分他の講座ではやらない内容
こっちとしても説明しづらいので粗が多いのは勘弁。。

何を作ったらいいか分からない

Flashを作る時の動機は、何か作りたいからFlashを使うという人と、
Flashを使いたいから何か作るという人がいます。
どっちも動機としては大いに結構なのですが、後者の人はたまに
「勉強のためにFlashを買ったはいいけど、何を作れば・・・」という人がいます。
ここでFlashを投げ出してしまうのはもったいないので、Flashにはどんな種類があって、何を作ればいいのかを書いておきます。

作品の種類

Flashは日本のインターネットにおいて、ある程度の分類わけが固定しています。
具体的に言うと掲示板2ちゃんねるのFlash板において、ですが、
アニメ・MotionGraphics・文章・シュール・ActionScriptというところが大まかな分け方でしょうか。

アニメ

Flashでおそらく一番人気が高いのはアニメ系です。
アニメの中にも手法としてトゥイーン系とコマアニメ系が、
内容としてはパロディ、オリジナルなど様々なジャンルに分かれます。
また、全てのジャンルにはほぼ必ずアニメの要素はあり、基本的な技術でもあります。
参考作品(アニメ系)
絵の技術が問われるジャンルですが、それ自体は努力と練習しだいでなんとかなります。
大量の絵を描くことになるので逆に絵の練習としては最適でしょう。
大きな作品となるとストーリー性やカメラワーク、構成なども必要になってきます。
このジャンルの場合Flash作品を多く見る以外に既存のアニメ作品を研究すると勉強になります。コマ送りとかをしてみましょう。

One Point商業アニメも

アニメーションの勉強をする時は、テレビでやっている普通のアニメもとっても勉強になります。
ただ見るだけではなく、カメラワークがどうなってるとか、映像の繋ぎ方がどうなってるのか?ということを考えながら見るといいです。

MotionGraphics

和製英語かな?モーショングラフィックスとか読むと思います。略称はMG
抽象的、もしくは素早くスタイリッシュな映像表現を基本とし、 映像そのものの美しさ、気持ちよさを求めるジャンルで、とっかかりやすくも奥が深いです。
ムネオハウスという2ちゃんねるのイベントのプロモーションとして、ムネオハウスPVというものが作られたあたりから台頭し始め、 スキマ産業氏N2Deの表現を2ちゃんねる内に持ち込み、今の形が生まれました。
そのことから当初はPV系と呼ばれていたのですが、意味がわかりにくいということで最近になってMotionGraphicsと呼びかえることになりました。
参考作品(MG系)
デザインや動き、色彩表現が強く要求されます。
センス的な能力が必要と思われがちですが、むしろ理論的な発想を必要とします。

文章

作品の中心が文章主体であるものです。
文章ではなく音声で紙芝居形式に進むものも、僕は文章系だと考えています。
参考作品(文章系)
当然のことながら文章能力と良いストーリーが必要です。
また、文章を表示するタイミングにはかなり神経を使ったほうがよいです。
文章の表示は遅くても早くても読み手に強いストレスを与えます。

シュール(狂気系・幻想系など)

わかりやすくシュールという名前をつけましたが微妙に違う気もします。
ちょっと説明しようがないのですが、技術としてはアニメや文章を使っているものの
映像の主体がホラーや理不尽という要素を中心にしている作品です。
隠喩的な表現や芸術的な内容など、一般には馴染みにくい種類ではありますが、
プロの作品などにはよく見られます。
参考作品(シュール系)
ポイントはなんと言っても世界観と表現力です。
非常に製作の難しいジャンルですが、その見返りとして評価も非常に高くつき、個人の腕の見せ所でしょう。

ActionScript

いわゆるゲームとか。略称はAS。
プログラムよりも動作や画像の表現が非常に楽なので、プログラムよりも敷居は低いと思います。
これを作るのに必要なのは地味な忍耐力かと。
このコーナーでは扱いませんので説明は省略します。
その他に、サイトそのものや、素材としての使用が考えられます。
サイトはActionScriptの知識が必要ですが、素材ならもう少し簡単に作れます。
サイトのタイトルなど画像代わりにしてもいいでしょう。ただしAタグで囲ってもリンクできないのであしからず。

これらは完全に分けられるものではないですが、最初の道しるべとして。
まずは自分にあったジャンルを考えてみてください。
何かを頭の中にまとめるということは、何をしていいか分からない状態から抜け出すのに一番良い方法です。

テーマを考える

ジャンルを考えたら次はテーマです。
作品がすでに頭に浮かんでいる人は素晴らしい。テーマはいらないかもしれません。
でも浮かばない人はテーマを道具として使う方法が良いです。
子供に何でもいいから文章を原稿用紙に書けと言うのと戸惑ってしまいますが、遠足の感想文を書けと言えば何とか書き始めれるようなものです。

テーマはなんでもいいのですが、そうするとやっぱり困る人がいると思うので、 僕が勝手に作りやすそうなテーマを考えました。思いつかない人は下から選んで作ってみてください。

Memoちなみに僕は

僕が最初にFlashで作ろうとしたのはなんと大規模オンラインRPGw
5人ほどのチームで作っていました。
今でもそんなもの作れないのに、もちろん完成はせず。
実は製作中も完成すると思っていなくて、勉強のために何か作ろう、作るならどうせ完成しなくても大きな目標でと話していました。
作品自体は全然駄目で完成の兆しさえありませんでしたけど、とても楽しかったですし、今その時の経験は大きく役立っています。
最初だから小さいテーマで、というのもいいですし、完成できないだろうけどどうせなら大きなテーマで、というのも全然OKだと思いますよ。

Memo*50スレ

Flash板にはこういうテーマを出すために、50とか150とかに書かれた言葉をお題としてFlashを作ろう!なんてスレッドもあります。
わけあってここでは紹介できませんけど、気になったら探してみてください。

紙に書く

テーマが決まってもさらに何を作ればいいかわからない場合、紙に書くと少し進みます。
これはもう何でもいいのですが、やっぱり何でもいいと言ってしまうとわからなくなる人は
まず最初にテーマを書きます。そしてその下に、それに関する内容を3つ書いて、単純な記号的な絵にします。 そしてその横に、色を2色書きます。ここから初めてみてください。
3つの映像と、2つの色を合わせるだけでそれなりのものが出来てくると思います。

もし展開が浮かんでいる人は一歩進んでコンテを書いてみましょう。
コンテまで書くの?と驚く人がいますが、これ書くととっても製作が楽になります。本格的に作るためではなく、楽に作るためにコンテは有効です。
コンテは専用の用紙を使わずとも、ルーズリーフを半分に折って、左を絵に、右を説明やセリフにするとコンテになります。
両面を使うと、何枚も見るときに面倒なので片面だけに書くのがコツです。
無印良品のルーズリーフがシンプルで好きです。

最後にFlash作りたくなるFlashを置いておきますね。 とある職人の物語

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