参考作品

最高の勉強はいっぱい作品を見ることです。

随時追加
分類わけは独断のものです。

アニメ

Savior Cat - 救世主猫 -
どこを取っても参考になると言えるほどの作品ですが、例えば1つ注目点を挙げるなら、月がストーリーの時系列の整理と画面転換を行っているという点です。
言われると気づくと思いますが作中何度も月が背景に映りこんでいます。
これは暗くなりがちな夜主体のシーンにアクセントを入れるだけではなく、満ち欠けの違う月を出すことでストーリーの整理をし、 画面転換時に同じ位置に月を持ってくることで綺麗な切り替えをしているのだと思われます。
他にアクションシーンと光の表現は必見。細かい背景、炎、ピンボケの表現、カメラワークとFlashアニメを作る人なら研究して損がないと思います。
なつみSTEP!-NATSUMI STEP!-
特有の技術を使用して作られたアニメーションで、殆どの動きがトゥイーンで作られています。
顔等が横を向く動きなどは、同じ技術を多くのFlash制作者が導入しています。
全体を通してあたかも3Dのように滑らかにくるくる回りますがこれは完全に2Dのみで作られています。技術はコマ送りにして勉強してください
またストーリーも奥が深く、キャラの表情、音楽同期などもポイント。
〜ジエーンくんのクリスマス〜
あえて、絵の枚数が極端に少ないFlashとして紹介させてもらいます。
全体を通しておそらく50枚ほどのコマしか使用されておらず、殆どが止め絵とセリフ、単純なトゥイーンのみで進行します。
しかし見てもらえばわかると思うのですが、とってもアニメらしい動きをします。
NHKとかでこういうのありますよね。
日本のアニメーションはそもそも、なるべく動かさないように、できるかぎり枚数を少なくと努力を重ねて進化してきているもので、 そうすることで制作期間やコストを極限まで抑えてきました。
このFlashはそこへ通じるものがあり、少ない枚数の(しかし大変丁寧で綺麗な)絵を最大限に活用し、音楽とセリフで素晴らしい効果を上げています。
これもまた参考になる作品としてお勧めします。

MotionGraphics

ride
短いのが残念ですが非常に高い技術力で作られた作品です。
コマ送りにしないと見逃すほど早い動きの中の、 図形の殆どに何らかの意味を持たせているところに注目。
理論的な構築のとてもよい例です。
MontageGraphics
最初にMotionGraphicsと表示が出ますが、ちょうどその呼び方が提唱されてまもなくの作品になります。
MGの基礎技術が盛り込まれていて、勉強には最適です。
美しい色合いと、その色合いを上手く繋げる技術に注目です。
同じように図形そのもの、動きそのものがシーンごとに繋がっていることを意識して見てください。
Montageとは合成の意味ですが、滑らかに変化する映像の意味も持ちます。

文章

イシツミ
文章系Flashの王道、絵本風Flash。
非常に綺麗な挿絵と、効果的な文章表現は見る人を引きずりこみます。
参考にすべき点は読み手にストレスを与えない文字の速度、シーンごとや緩急をつけた音楽効果、挿絵そのものとその移動、効果音、間の取り方などなど。
season-シーズン-
ストーリー構成が綺麗にまとまっていて、長いのにまったく飽きずに見続けられます。
映像が文章の脇役にならず、非常に際立つ表現を取っています。
これも文字の速度と間の取り方、文章の表示の仕方が非常によく、音楽との雰囲気も合っています。

シュール(狂気系・幻想系など)

若後家接吻荘(直接リンクできないようなのでこちらから、上から2番目の作品です
不思議な作品です。1度見れば圧倒されること間違いなしですが、重要なのは単に変な映像を並べ立てているわけではないということです。
裏には作者の意図をかなり感じることができ、隠喩として性的な描写等がかなり盛り込まれています。
おそらく何らかのストーリーが存在するのでしょうが、その内容は想像するしかないでしょう。
このような作品は触れるだけでも大きなメリットになると思われます。
ちなみに特殊な終わり方をしますがエラーではなく、作者の意図です。
ツナガリ、生を蝕す木
MotionGraphicsに入れようと悩んだのですがとりあえずこちらへ。
音楽のノイズ部分をフルに活用した表現で耳と目に心地よい不思議な映像と世界観を作り出しています。
特筆すべきは質の高いコマアニメと、それをMG的な表現に組み合わせていること、
さらにベクターのアニメーションに対し、わざと品質をLOWに設定してやることでドット絵のような表現にするなど、 きわめて特殊な技術を多く盛り込んでいます。
一般的に通常の画像データとFlashのベクターデータは馴染みにくいということになっていますが、両者の品質をわざと落とすことでその問題を見事に解決しています。
映像表現そのものも非常に奥が深い構成になっています。

リンク


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