synaps01




シナプスの回路の模型です。
上のメーター部分をクリックすると動かせます。
丸いのがシナプス、青と赤の線はシナプスの結合です。
一番上のメーターが実際に見た情報、下のグラフが脳で感じるものです。

側抑性神経回路という繋ぎ方で、
物を見る時とかに使われ、「輪郭線の強調」をする機能を持ちます。
ちょっと簡単に説明をしましょう。

色の濃さが違う部分があると、人間の脳は境界をはっきりさせようと、

境界線付近(赤い矢印)のほうを、中央(青い矢印)よりも、薄く感じさせます。(個人差がありますが)
極端な図にすれば

こんなイメージです。

これによってこんな錯覚も起きます。

小さい灰色の丸は、左のほうが色が薄いような気がしますが、実は同じ濃さ。
「明暗の対比現象」とか呼ばれているようです。


で、上のFlashは、入力が2箇所で変化しているのですが、

回路を通ると境界線の部分が強調されています。

1個1個の接続は単純で、赤い線は情報を少し増やして次に伝え、青い線はマイナスの情報を伝えます。

この模型では、入力に対して赤は×(1.35) 青は×(-0.3) と設定しています。
それをこのように網目状に繋ぐと、輪郭線を強調した出力になるんですねぇー。



不思議な話ですが、シナプスはこんな入力と出力の単純な仕組みだけを集めて、脳を作っています。
脳は私たちに、感じ、考え、思い、行動をさせるような複雑な機能を持ちます。
ちょっと想像がつきませんねぇ・・・
でも、そういえばコンピュータとかも中身はそういう物なので、
案外複雑なものというのは、単純なものが寄り集まっているものなのかもしれませんね。




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